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年齢関係なく、上を目指せる。教えてくれた同期の背中と、厳しくも情け深い上司たち。

2024.03.21

Information

河野 良太

エリア・役職
南九州エリアスーパーバイザー
経歴
2011年中途入社

南九州エリアのコロッケ倶楽部10店舗を統括するスーパーバイザー。就任してわずか2年で南九州エリアの社員数を大幅増員、今では10店舗17名の社員を抱える敏腕スーパーバイザーへと成長しました。決して順風満帆なキャリアではありませんでしたが、荒波に揉まれるたび河野の背中を押したのは「人」でした。そんなボナーに浸透する義理と人情について話を聞きました。

面接官は、同い年のリーダー。

河野がコロッケ倶楽部の面接を受けたのは、今から13年前。前職も同業だったが待遇面が厳しく、当時は妻子と過ごした初めてのクリスマスにもプレゼントを買ってやれなかったという。再びカラオケ業に就くつもりはなく、すでに飲食業や営業職で数社内定をもらっていた。そんな時、ふと目についたコロッケ倶楽部の店長募集求人。面接に行ってから決めよう、そんな軽い気持ちで応募をした。

面接に行って、驚いた。面接官は河野と同じ年齢ながら、店長兼リーダーを任されているという。「同い年なのに、自分より上に行っている!衝撃が走りました。同時にこの会社なら年齢に関係なく評価されるんだと、やる気にぼわっと火がついたような感覚を味わいました」内定が出ると、すぐに入社を決めた。

配属になったのは、宮崎中央通店。宮崎市の繁華街に位置するこの店舗は、南九州エリアでも特に集客が多い。今まで従業員1、2人でも十分回るような郊外店しか経験してこなかった河野にとっては、入社後も衝撃の連続だった。売り上げ金額、お客様の流入量、店舗の規模感、全てが初体験。あわせて十数名いた従業員とスタッフの管理も任されるのだから、尚更だ。もちろん繁盛店を任されたのは経験者という理由もあるが、面接官であった同年代のリーダーが自分の後継者として選んだのが河野だった。半年後には宮崎中央通店を彼に任せたい。そんな期待を込めた採用だったのである。

何度も反抗した電話口。それでも見捨てられることはなかった。

しかしある時、河野の心がぽっきり折れた。忙しさとプレッシャーに押しつぶされ1、2日ほど家に閉じこもった。この会社でのキャリアはもう終わりだ、そう思っていた時、自宅のインターホンが鳴る。「河野さん、何してるんすか~」「そろそろ店行きますよお!」ドアを開けると、そこにはへらりと笑う従業員とアルバイトたち。彼らのエールに後押しされて、もう一度頑張ろうと思えた。

そんな河野だが、今や南九州3県を統括するスーパーバイザーにまでのぼり詰めた。「良くも悪くも、うちは現場任せ。どんなお店にするか、どうやって売り上げをつくるかも、自分次第です。私は人から命令されるよりも、自分で考えて自由に動いてみる方が好きな性格ですから、気質に合っていたんだと思います。とくに社長や専務とは、何度も店舗の運営方針で意見がぶつかりましたが、どれだけ反抗しても見捨てられることはなかった。きっと今でも言いたいことは山ほどあるでしょうが、南九州の店舗については『河野に任せるから』と言ってもらえてありがたい限りです」

自分を信じてくれる人を裏切りたくない。

南九州エリアの店舗での社員採用は、河野が直接会って面接を行うことにしている。教育・研修もマニュアルはあるが、あえて一人ひとりにカスタマイズしながら進めるのが河野流だ。「自分の部下である以上、私が採用責任を持つべきと考えて、コロナ禍以降は自分が面接をすることにしています。自分自身の失敗や過去の経験を糧に、従業員と向き合っています」

南九州エリア17人の部下を守る立場になった河野。人に助けられ育ってきた彼だからこそ、誰よりも情に厚く、誰からも愛されるスーパーバイザーへと成長してこれた。いつだって彼を突き動かすのは、部下を持つ責任感と信頼してくれる上司への恩返しの思いなのである。

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